「でもしか教師」の末路

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Photo by ahmad gunnaivi on Unsplash

「でもしか教師」とは、教員の需要が激増した1950~70年代における「教師にでもなるか」「教師にしかなれない」に由来する、無気力で不誠実な教師を揶揄した言葉です。単なる蔑称なので実際にどうなのかは考えていませんが、かなり息の長い言葉のようですね。きっと「あれは『でもしか教師』だったな」と思える教師が、皆にも2,3人は頭に残っていると思います。

教員の不祥事や犯罪によっては、まさに「でもしか教師」の末路ではないかと思わせる事例もあります。最近ですと、小学校教諭がグループチャットで教え子の盗撮写真を共有していた「HLT事件」が記憶に新しいでしょう。グループ名「HLT」の由来は「変態ロリコンティーチャー」から来ているそうです。性犯罪にしか教職の楽しみを見出せなくなったモンスターが何故学校現場に紛れ込んだのでしょうか。あれこそ「でもしか教師」の末路だと思います。

教職によく挙げられる問題として「社会経験がない」「カースト下位の気持ちが分からない」というものがあります。前者は、大学を出てすぐ学校現場に入るためほとんどの教師には正社員の経験がなく、世間知らずのままだという問題です。これは学校内部と外の社会でルールや空気が違っているせいではないでしょうかね。

そして後者は、教員志望はスクールカースト上位が多いうえに実際のクラスでも目立って見栄えのいい上位生徒しか見えないので、下位にくすぶる生徒のことが分からないという説です。どちらも俗説の域を出ませんが、妙に納得させられます。

とりあえず、40歳を過ぎてもなお「『困らせる子』は『困っている子』」が理解できていないようなら「でもしか教師」でいいのではないかと思います。あれも結局は自分のことしか見えていない訳ですし。

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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