ASD にとって「可愛い」と思う感情は効果的?〜発達障害のASDとADHDを併発しています!<vol.34>
暮らし 発達障害
出典:http://girlydrop.com/cafe/8401
発達障害のASDとADHDを併発しています!vol.34 <毎月1日連載>
「ASDにとって『かわいい』と思う感情は、ポジティブなパフォーマンスの向上につながる。」というような記事を見ました。ASDは興味の対象が限られている、人の表情や感情がわかりにくい、人の目を見ない、自閉的な特徴が挙げられることが多いです。ですが、ASDにとってかわいいと感じた対象に対しては、身に着けていたい、積極的に関わりたい、目を見ることが多い、コミニュケーションの向上など良い結果につながることが書かれていました。
これは私もその通りだなと思いました。子どもの頃から家族は好きだけど人に興味がなくて、捨て犬などの動物やスヌーピーやキキララといったキャラクター、テレビの中の可愛いアイドルなど、自分が可愛いと感じるものが好きでした。それは大人になっても変わらずです。
ASDの特性から、感覚過敏やコミニュケーションが苦手といった生きづらさがありますが、そのストレス解消やパフォーマンスの向上に、可愛いと思う感情がとても効果的であると、自分でもわかっています。昔からそういったコラムを書いていますし、私にとって、可愛いと思う感情は生きていく上でとても大切なものになっています。
では、実際に私の生活の中で「可愛い」という感情がどう働いているのか、具体的に書いてみたいと思います。
仕事や人間関係のストレスが溜まっているときは、好きなキャラクターのグッズを眺めたり、かわいい動物の動画を見たりします。すると、不思議と心が落ち着くんです。これは科学的にも証明されていることのようですが、「可愛い」と感じることで脳が癒されるんですね。私にとっては、これが最も有効なストレス解消法です。
仕事中に感覚過敏で疲れてしまったときも、休み時間に好きなキャラクターの画像を見るだけで、心がリセットされる感覚があります。ASDにとって、こうした小さな癒しは、その日を乗り越えるための大事なエネルギーになっているんです。
また、子どもの頃から私が好きだったスヌーピーやキキララなどのキャラクターは、今も私の人生の一部です。大人になってからは、今ハマっているミャクミャクなどのグッズを集めたり、関連する情報を探したりすることが、大きな楽しみになっています。「可愛い」と感じる対象を持つことは、限られた興味の中で、その対象との関わりを深めるモチベーションになるんです。
興味の限定性があるASDにとって、このことは特に大切だと思います。「可愛い」と感じる対象について知ろうとすることで、自然と情報を集めたり、同じ好みを持つ人たちとの交流の機会が生まれたりするようになりました。その過程で、私の苦手な人付き合いへの架け橋になっているんです。「この好きなことについてなら話せる」という場面が増えることで、少しずつコミュニケーションの幅が広がっていくのを感じています。
さらに注目したいのは、「可愛い」と感じることの力は、自分の心の声を聞くことにもつながるということです。ASDの私たちは、世間一般の「普通」や「常識」に無意識のうちに合わせようとしてしまうことがあります。学校や職場での人間関係を気にして、自分の本当の気持ちを抑えてしまうこともあります。でも、自分が心から「可愛い」と思うものに正直に向き合うことで、「これが私なんだ」という自己肯定感につながるのです。自分の感情や好みを大事にすることは、自分らしく生きるための基盤になるんだと思います。
ただし、ここで注意したいことが一つあります。「可愛い」という感情が効果的だからといって、それが万能な解決策ではないということです。感覚過敏で疲れ果てているときに、好きなものを見ても心が向かないこともあります。コミュニケーションが苦手なのは、「可愛い」という感情だけでは解決しないこともあります。でも、それでいいんです。完璧を目指す必要はなく、その時々で自分にできる範囲で「可愛い」を感じることが大切なのだと思っています。少しずつ、自分のペースで歩んでいこうと思います。
ASD当事者の皆さんへ、そして周囲の方々へ、伝えたいことがあります。もし、あなたやあなたの周りのASD当事者が何か「可愛い」と感じるものを大事にしていたら、それは単なる趣味や逃避ではなく、生きていくための大事なツールなんです。だから、それを否定せず、応援してほしいのです。「そんなことばかりしていないで」とか「いつまで子どもみたいなことをしているんだ」と言わないでください。
自分が「可愛い」と感じるものを大事にすること。ASDだからこそ出会える「可愛い」があるからこそ、前に進めると思っています。
https://www.youtube.com/@yuichi_naomi_hattatsu
オンラインサロン「障害者ドットコム コミュニティ」に参加しませんか?
月々990円(障害のある方は550円)の支援で、障害者ドットコムをサポートしませんか。
詳細はこちら
https://community.camp-fire.jp/projects/view/544022
注意欠陥多動性障害(ADHD) 自閉症スペクトラム障害(ASD)


