HSPと、ともに。

本当にHSPなの?HSS型HSPは、繊細に見えなくても傷ついています〜HSPと、ともに。<vol.54>

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HSPと、ともに。vol.54 <毎月1日連載>

HSPを公表した人が、「どこがだよ」「お前は違うだろ」と言われているのを見た事があります。私も、「HSPじゃないでしょ」と言われた事があるので、何が違うと思うのか考えてみました。

HSP=繊細で優しい人。もしくは、控えめで傷つきやすい人。のイメージですよね。私は、精神科医に診断されたのでHSPかなと思っているのですが、HSPあるあるに当てはまらない事も多いし、自分より、よっぽど優しくて繊細だと思う人は、周りにたくさんいました。皆おとなしいイメージではありませんが、人に対してきつく意見が言えなかったり、怒る事もなく我慢してストレスを抱えているんじゃないかと心配になる事もありました。負けん気ですぐに反論する私とは正反対の夫もそうです。空気を読んで、場の雰囲気を壊さないように気を遣う優しいHSPと私は違うのではないかと思うことがあります。考え過ぎな人には、驚く事もあります。自分でもよく考えが軽いな、深みがないなと思います。敏感に感じるところが人それぞれ違うのでしょう。

アクティブになんでも挑戦して、社交的で意見をはっきり言うタイプのHSPもいます。HSS型HSP=刺激追求型HSPがそうです。見た目と中身が違えば、さらに人から理解される事も難しいので落ち込むでしょう。お前は違うだろと言われてしまうHSPは、このタイプなんじゃないかと思います。でもHSPは、正義感が強く、曲がった事が嫌いです。理不尽な事が起これば1人でも「それは違う」と発言するし、大切な人を守る為なら闘うだろうと思います。社会を良くしようと、活発に行動する事もあるでしょう。繊細で傷ついているだけがHSPではありません。皆しっかり自分の意見があります。

HSPの1番の特徴と言えば、他人の辛さを自分のことのように感じてしまうエンパス=共感、感情移入や、第六感が鋭く目に見えないエネルギーに敏感なゆえに疲れやすく、傷つきやすい事があります。自分の事のように恥ずかしくなる、いたたまれなくなる共感性羞恥心もあります。だから私は、HSPだと思うのです。他人と自分の境界線の区別がしっかり出来ないのが特徴であり、辛さでもあります。人の分まで自分が傷つくので、お節介にもなります。これは、優しさではなくエゴなのか、判断も難しいところです。想像力が豊か過ぎて、うっかり悲惨なニュースなどを見てしまったら、回復までに時間がかかり、しんどいのです。

HSS型HSP診断テストをしてみたら、当てはまっていました。あるあるの中から、HSPっぽくない項目をいくつか上げていきます。

◎話し相手によって使う言葉や表現を変える
◎喜ばせたい人がいると、声が大きくなる
◎みんなの為になる事をするのが好き
◎第一印象と中身が真逆
◎余裕がないと本性が出る
◎1度嫌いになった人は、2度と好きになれない
◎場の空気は読まずにうっかり反論してしまう
◎目的地に向かう道は、日替わり
◎思いついたら即行動
◎テンションが高いのは最初の1時間だけ
◎「何を考えているのかわからない」とよく言われる
◎行動が極端すぎる
◎飽きっぽい
◎公共の場で非道徳な人がいるとずっと見てしまう
◎自分が見ているテレビや音楽の音は気にならないのに、人が見ているテレビの音や音楽にイライラする
◎正直な自分でいたいけど、それだと人間関係が上手くいかないと思っている
◎二面性があると思う
◎完璧主義の反面、ものすごく雑

HSPっぽくないのを選んでみたら、モンスターみたいになってしまいました。感情が豊かで極端過ぎて、純粋さと愛情も深いけど、邪悪さと嫌悪感も深いようです。HSPと言われた自分が、なぜHSPっぽくないのか、わかってきました。個人差は人それぞれなので、あまり決めつけも良くないですね。性格も価値観も、育った環境も体験も、皆違うので、あくまで参考程度に留めてください。楽しむくらいで良いのかもしれません。

川田 直美  障害者ドットコム株式会社スタッフ

川田 直美  障害者ドットコム株式会社スタッフ

HSP、ASD(自閉症スペクトラム)、ADHD、LD(学習障害)があり、発達障害をコンプリート。パニック障害もあり、生きづらさも感じながらも、日々楽しくいこうと考えている。今まで、花屋、ケーキ屋、カフェ、デザイン企画、オリジナル雑貨制作などいろいろな仕事を経験。自然と犬と本が大好き。

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