発達障害の就活体験記:仕事探し編~資格とAIで書類選考を突破する
発達障害
https://www.pakutaso.com/20160320082post-7309.html
就職活動は、多くの発達障害のある人にとって悩みの種です。
学生時代は「勉強ができる優等生」だったのに、就活や仕事になるとうまくいかない…。
そんな経験をした方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、発達障害(NLD: 非言語性学習障害)を持ち、現在就職活動中の私が、
①クローズ就活をする理由
②適性検査を避けるためのコツ
③AIを使った就活術
について書いていきたいと思います。
発達障害の就活に関心のある方は、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
①クローズ就活をする理由
現在、私は「クローズ」、つまり発達障害であることを公表せずに就職活動をしています。
障害者雇用ではなくクローズ就活を選んだ理由は大きく2つあります。
1つ目は 経済的な理由 です。
障害者雇用枠は一般枠に比べて給料が低いことが多く、その点に不安を感じていました。さらに私は障害年金を受給していないため、生活のためにはクローズで就活をするしかありませんでした。
2つ目は 差別を避けたいから です。これまでの経験の中で、最初は私の学歴や経歴を評価して丁寧に接してくれていたのに、障害があると分かった瞬間に態度を変える人に何度も出会いました。私は「障害者」としてではなく、ひとりの人間として向き合ってほしいと思っています。だからこそ、私はクローズで就活をする道を選びました。
②適性検査を避けるためのコツ
私にとって就職活動で最大の難関は「適性テスト」でした。
というのも、適性テストには発達障害が苦手とする非言語能力を測る問題が多く、非言語分野に困難を抱える私にとっては圧倒的に不利だからです。
そこで私は、適性テストを避けるために「資格を取る」という道を選びました。資格を持っていると、一定の知識や能力がある証明となり、場合によっては適性テストが免除されることがあるからです。
幸い私は、人手不足かつ需要の高い教育系分野の資格を持っていたため、適性テストを受けることなく、直接面接に進むことができました。
③AIを活用した就活術
今回の就職活動で、私にとって最も力になったのは AI でした。
AIを使えば、自分に最適な仕事探し・業界研究・自己分析といった作業を、半日もかからず効率的に進めることができます。さらに履歴書の内容を共有し、「どう書けばより魅力的に伝わるか」を一緒に考えてもらうことも可能です。
私はこの方法を活用して、より魅力的な履歴書や職務経歴書を仕上げることができました。その結果、一次面接が免除され、すぐに最終面接まで進むことができたのです。
4最大の壁
こうして私は、資格とAIをフル活用することで、適性検査や一次面接を免除され、いきなり最終面接まで進むことができました。
しかし、その先に待っていたのは、発達障害者にとって難関ともいえる 「面接」 です。
対人関係に困難を抱える発達障害者にとって、面接は大きな壁となります。
特に私は二次障害として対人恐怖症を発症しており、店員さんと話すことさえ難しい状況です。面接で30分間も話さなければならないと考えると、恐怖でいっぱいでした。
それでも、私はある方法を用いてこの壁を乗り越えることができました。
その方法とは何か――。詳しくは、次回の 「面接編」 でお話しします。


