利用者の「ありがとう」に支えられて〜社会福祉ヒーローズ2025・ベストヒーロー賞に輝いたラマ・サビナさんの軌跡

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2025年度の社会福祉ヒーローズでベストヒーロー賞に輝いたラマ・サビナさんにお話を伺いました。ラマさんは愛知県清須市の社会福祉法人「西春日井福祉会」で特別養護老人ホームの介護福祉士として勤務されています。外国人の受賞は初となります。

利用者との会話に支えられた

──帰国すら考えたのをどう乗り越えましたか
「また頑張れるようになったきっかけは、やっぱり利用者さんに相談して『あなたは悪くない。よく頑張っているから。ありがとう』と言われたことです。本人も悪いことしたくてやったわけではない。私をよく見てくれているんだと思って、そこから立ち直ることが出来ました。」

──日本語の勉強はどのようになさったのですか
「日本へ来る前、2年間ほどネパールの日本語学校に通っていました。来日後も施設の方々に教えてもらったり授業を受けたり、利用者さんとの毎日のコミュニケーションで上手になったかなと思います。加えて、元々日本のアニメとかドラマとか音楽とかが好きだったのもあります」

──受賞の喜びを一番伝えたいのはどなたですか
「とても仲が良く信頼関係のある利用者さんがおり、その方にはどうしても伝えたいです」

毎日ひとこと挨拶だけでも

──ネパールと日本で介護の違いはありますか
「全然違うと言いますか、ネパールにはそもそも介護職の概念がなく、親は子が最後まで看るのが当たり前となっています。日本もかつてはそうだったでしょう。これからは若者が世界中に稼ぎに出る時代、介護職は必要になってくると思います。その時は日本での経験を活かし、日本式介護を教え広めていけたらなと考えています」

──介護リーダーとしての苦労や工夫はありますか
「一般職の時は友達同士として働いていたところを、リーダーになっても続けていてはいけないとは言われました。リーダーの役割をちゃんとしていかないといけないので、そこは気を付けています」

──利用者さんに親しまれる工夫は何ですか
「毎日忙しくて喋れる時間がないとは思いますが、それでもできるだけ毎日ひとこと挨拶だけでも、声をかけてコミュニケーションをとるのは大事です。最初は『絶対許さない』ってなる利用者さんでも、事情が分かると仕方ないなと許せるようになりますね」

外国人差別には辟易

──日本国内における外国人への差別や偏見などについてどう思いますか
「悲しいですよね。自分の力で一生懸命頑張っている人々に対してそれは悲しい。差別するくらいなら呼ばなければいいのに…と正直思っています。来てくれ来てくれと呼んでおいて、外国人だからと差別するのはちょっと良くないんじゃないですかね」

──日本式介護を広めたいそうですが、具体的に何をしたいですか
「誰かに任せられると信頼されることから工夫します。家族で抱え込むのは大変なので、誰かに助けてもらってもいいのではないかと考え方を変えていきたいです。世界的には未だに親を子が最後まで看るのが主流ですが、そうじゃなくて他に見られる部分があるということ。自分の家だけでは介護の質なんて分からないじゃないですか。だからそれを外へ引き出すふうに考え方を変えていけたらなと思います

社会福祉HERO'S 公式サイト
http://www.shafuku-heros.com/

障害者ドットコムニュース編集部

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