佐久間勇人の2018年自由日記

「2018年ラスト」佐久間勇人の2018年自由日記 vol.12

『佐久間勇人の2018年自由日記 』vol.12 <毎月30日連載>

2018年も残りわずか。
終わりが近づくと月日が流れるのは本当に早いと感じる。
でも実際、1年は長い。
私の場合、1年前に当たり前のように出来ていた動作が、今はもう出来ない。
1年前が遥か昔に感じることもある。
時間の流れって平等なのだろうか。
とにかく私は1日1日を噛みしめて生きていかないといけないと思っている。

皆さんも、当たり前の事を当たり前と思わないでくださいね!
忙殺なんか捨て去って、噛みしめて味わっていきましょうね!

12/1・12/2と日本身体障害者パラ水泳選手権大会が三重県で行われた。
この大会での醍醐味はチームでのリレーである。
残念ながら今年もトップにはなれなかった。
私が泳げているうちに一度はトップになりたい。
チームで優勝するのが一番嬉しいし、それは毎年の目標だ。
でも毎年、頭をよぎることがある。
私自身、いつまで泳いでいられるか? 来年はその目標さえ掲げられるか分からない、と。
そんな時は私の中にある無意識の恐怖心がネガテイブキャンペーンを始めただけだ、と思い過ごすことにしている。

応援に駆けつけてくれる仲間がいる限り、最後まで泳いでいる姿を見てもらいたい。
応援に来てくれること、決して当たり前だと思っていないよ。ありがとう。

  • 千葉ミラクルズSCのメンバー

  • 学生時代の仲間

2019年は関東大会(6月)と共に日本身体障害者パラ水泳選手権大会(11月or12月)が地元千葉県、ホームプールでの開催となる!

来年のクラス分けも決まった。
そこでまた結果を出して気持ちを継いでいこう。

12月15日(土)

我がチーム「千葉ミラクルズSC」の2018年最後の練習会と忘年会が練習場前の居酒屋で盛大に行われた。
水泳というスポーツにこのチームで関われて本当によかった。
この出会いが無かったら、今頃、私がどうなっていたかは想像もつかない。
そっちの方が、よほど恐怖だ。

時々、自問自答することがあった。
「私は、障害を持っているから水泳をしているのか?」
「リハビリやただの興味本位でやっているのか?」
その問いに、
「水泳を再開する機会をくれたのは紛れもない障害であるが、今日まで継続できたこと、そして仲間に出会えた事は障害が有ろうが無かろうがそんなことは関係が無いのだ」
と答えてきた。
そして、間違いじゃない、その通りだと思うに至る。

水泳を通して、楽しく且つ精一杯に後悔しないように生きるという大事かつ大切なことを学んできた。
最近は、「たまたま障害者だったっていうこと。」と思い込み続けるでも良いなと思うようになった。
難しく考えても、考えなくてもやることは一つ。
水泳と仲間との時間を楽しむってこと。

  • かけがえのない仲間と。

16日は個人的に泳ぎに行ってきた。
練習時間と泳いだ距離は気にしない。自己満足なんだから。
俺は泳ぎ続けるぞ。

明日で今年が終わる。
単に月が替わるだけの事なんだけど。
でも、ここはまた心機一転、2019年は更に自分を曝け出していこう。
心の中にある恐怖、迷い、嫉妬、苦悩、何もかも。
足跡の一つとして、残せるものならそういうことも残していきたい。


昨年・今年ご拝読ありがとうございました。2019年も精一杯前を向いて進んでいきますので
引き続きお力下さい。宜しくお願いします。

そうだ、もしよろしければご感想やご意見を頂けませんか。

メールアドレスはこちらとなります。
佐久間勇人 hytskm.0207@gmail.com

佐久間 勇人

佐久間 勇人

私は『脊髄小脳変性症』というだんだんと運動神経が失われていく進行性の神経難病です。今じゃ何をするのも命懸け。それでも大好きな水泳を続けています。溺れているんだか泳いでいるんだかわからなくなる時も増えてきました。心が折れそうにもなります。もう折れているかも知れません。
それでも水泳を通して色々な人と出会いたい。全力で笑いたい。皆で繋がり笑いたい。それが活力。HUG&PEACE

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