人は差別が好き!?障害者の私が思うこと〜発達障害のASDとADHDを併発しています!<vol.6>
暮らし 発達障害発達障害のASDとADHDを併発しています!vol.6 <毎月1日連載>
私は、発達障害やパニック障害がある障害者です。昔から、障害という言葉には馴染みがあるのですが、障害者という言葉については昔からさまざまな意見があり、思うこともあります。私は夫と、障害者ドットコムという会社を設立し、障害や病気のある方々のためになることを願って、障害者ドットコムというWebメディアを作りました。現在、夫婦で障害者手帳を持ち、サービスなどを利用させていただくこともあり、とても感謝しています。USJのような場所では、アトラクションにはほとんど乗れないので割引は本当にありがたいなと嬉しくなります。スタッフさんも「楽しんできてくださいね!」と、優しく声をかけてくださいます。障害者の福祉サービスや制度は、必要なものを使わせていただいています。自分の障害は、個性だとは思わず、障害と思っています。生きづらいこともたくさんあるので、いろんなところで配慮もしていただきながら、自分でも頑張ったりしながら工夫して暮らしています。
長年、障害のある者として生きていると、いろんな意見を聞いたり見たりします。健康な方が、差別や偏見を持たれるのも仕方のないことだとも思います。障害者差別解消法が施行され、合理的配慮が求められるようになりましたが、今後、良い方へ変わっていくのでしょうか。「障害を障がいに変える」ことも、私は、「じゃあ障はどうなの?」とも思います。特に強い感情は湧きません。人は、心の中では、本心では、いろんなことを考えたり思ったりしていると思います。人に言えないようなこともあるでしょう。私は、映画「月」を観て、本当にいろんなことを考えました。それでも自分の心の中には、希望があることに気づきました。私は障害者なので、差別したり、見下したりしたくなる方もおられるでしょう。でもそれは、仕方のないことだとも思います。努力してもできないことがたくさんあるので、それが障害だと自分では思っています。それでも、少しでも理解が広まり、暮らしやすく支え合って、優しい社会になれば良いなと思います。
それから私が昔から思っているのは、障害だけじゃなく、ありとあらゆる分野で、軽いものから排除まで、人は差別や偏見があるなと思っていました。いじめはいつの時代も、子どもも大人もなくならない。血液型、出身地、住んでいる場所、出身校、職業、見た目、いろんな優劣をつけたり、批判したり、気に入らなければ排除したりすることがあります。私は障害以外でも、血液型や住んでいる場所などでも、嫌なことを言われたりしたこともありました。テレビでもそういう話題で盛り上がっていますが、気に入っている場所を悪く言われるのは良い気はしません。嫌な思いをした場合は、距離をとります。障害を差別されるより、傷ついたこともありました。人は、差別や見下すことで優越感を感じたり、気分が良いのだろうなと思いました。そういう人には何を言っても無駄です。人間には、醜い部分もあるので、仕方のないことだと思います。SNSを見ていても、いろんな意見の方がおられます。本当に心の綺麗な方もおられますのでその時は、嬉しくなりますし、世の中捨てたもんじゃないなと思います。
戦争もなくならないし、人の数だけいろんな考えがありますので、時には疲れたり、全てが嫌になることもありますが、できれば平和に穏やかに暮らしていきたいです。
注意欠陥多動性障害(ADHD) 自閉症スペクトラム障害(ASD)